アーカイブ 2008年 2月



辞世の書

2008年 2月 29日

昨日も、フラフラだったけどRissyunn

大好きな、デイサービスに行きたいと

出かけていった。

出かける前に、大好きな書道を始めたという。

90歳。

「立春」

そして、2月29日に永眠となった。

よく、あの状態で、こんなしっかりとした

書が描けたと家族も驚いていた。

まさに、辞世の書。

親戚も、近所の方も笑って集まっていた。

この時、御家族から質問が出た。

「命日は、どうすればいいだろうか?」

そう、今晩は、2月29日。

4年に一回しかないのだ。


歯科医師過剰問題。

2008年 2月 29日

診療の移動中にナビのテレビを音声で聞きながら移動していた。

驚くべき特集が組まれていた。

歯科医師過剰問題、歯科医の平均年収。

運転していたので、全てを記憶することは出来なかったが、

平均年収が、この報道が本当ならば、予想外に低い。

というよりも、低すぎる。

閉院、自殺に追い込まれているケースも多いそうだ。

これは、決して歯科医院が過剰なだけではなくて、保険点数も低いようだ。

番組中、大阪でかなり、信頼があり、人気がある歯科医院の模様が映されていた。

朝8時半スタートで、確か夜8時ぐらいまで、歯科衛生士と仕事を行い。

昼飯は、コンビニの肉まん。

夜、医院を閉じてからは、コンビニのおにぎりを食べながら

その日のカルテを整理する。

深夜零時を回って、医院を出るが終電はすでになく、向かった先が

一泊1500円ほどのインターネットカフェ。

これが精一杯のようだ。

あまりにも過酷過ぎる。

一見、清潔な空間で、きれいな仕事に見えるが、友人に聞くと決して

そんなことはないようだ。

研修医などの若手では、年収300万円を切るケースも多いそうだ。

診療の姿勢によって、腰を痛めるケースも多いと聞く。

まさに、ワーキングプアの典型例。

これを見ていると、次に医師の世界も、こうなるのではないかと思える。

恐るべし。


湯かん

2008年 2月 28日

毎週、水曜の夜は荒れるのでしょうか?

昨晩も、なかなか、仕事が終わらず、入院を頼んだりしているうちに夜。

帰ろうと思ったら、誤嚥してしまった患者さんなどに対処して、

12時に戻り、転寝をしていると、午前2時、患者さんが永眠したようで。

このお宅は、家族もしっかりされていて、御家族、それぞれが

自分の役割を守っていて、実に気持ちのいい御家族でした。

ペットのワンちゃんも老衰のようで、オムツをして横になっていましたが。

帰るときに隙間から、患者さんを覗くと、訪問看護の方が

「湯かん」をされている時でした。

湯かん (ゆかん)
仏葬で、棺に納める前に遺体を湯で拭き清めること。

この頃、よく、お世話になる方でして、いつも、すみません。

この最後に患者さんを清める行為、私は実は出来ないんです。

これまで、看取りながらも参加していないんですね。

この看護師さんの、いつもやり方を見ていると、独特なんです。

家族参加型というか、経験を共有するといいますか。

深夜、おそらく、自分一人で、行なったほうが早いのだと思います。

明日も、休みではなくて訪問の仕事が朝から待っているわけでして、

早く済ませて睡眠をとりたいだろうと思いますが、

そこにいる御家族を指導しながら、ゆっくりと顔拭きから始まるんですね。

それから全身を拭いて、最後に着替えて、化粧をしてと、

家族にさせてあげているんです。

前回?前々回?も、脇に立つ息子に、タオルを渡して

「じゃ、お顔から拭きましょう。」と言うと

息子さんは泣き崩れて、母親の顔を拭き始めました。

病院での看取りでは、なかなか見られない光景です。

見ていていいものです。

「いい、経験でした。」と話していた御家族もいられたと思います。

これも、大切な「看取りの文化」というものでしょう。