アーカイブ 2007年 5月



看取り

2007年 5月 31日

「在宅死」といいますが、簡単ではございません。

本人よりも、御家族や親戚の反応が、やはり、「死」に対しては怖れが多く、

説得するのは大変です。

最近では、初めから、御家族が在宅でと意思表示をするケースもありますが

ほとんどのケースは、家で死ぬなんて?という感じで、国の思惑どおりではございません。

家がダメなら、施設でといいますが、私が見ている限り、施設で最後をみようという気もあまり感じられません。

「病気はみられません。」とか「看護師が夜間はおりません。」とか。

施設の職員全体が、総ヒステリー状態になることもあります。

イギリスでも、国民の40-50パーセントが自宅での死を迎えていると言われますが、

内訳は、自宅は13パーセント前後で、施設での死が残りを底上げしているようです。

実際、施設のオーナーが開設のパーティ以来、一度も現れないケースもあり、

まあ、こんなものでも建てれば、貯金もできるかなという、卑しい精神が建物の中を浮遊している感じがあります。

廊下に、絵画や壷を飾り、アートセラピーと自慢気に見せる方もいますが、

私には、無駄な物にしか見えません。

大切なのは、気持ち、気持ちですよ。

なんのために介護保険制度が誕生したのか、よーく、考えてみませんか?

といっても、スタートから間違っているから、無理かな。


ある患者の日記

2007年 5月 30日

新聞に載って、一部の地域ではHiranokita

教祖扱いをされて、

いい気になっている私ですが。

ここに載せるのは、ある患者さんの日記。

私の扱いがわかります。

平野来た。

頭、クラクラしてHiranotanonda_1 

平野頼んだ。

Hiranomokita 子供達が帰った後に、

平野も来た。

Hiranodeshikita 研修医の先生と訪問して

平野来た、弟子連れてきた。

Hiranokitaagain そして、再び

平野来た

私の扱いは、この程度なわけですね。

さらに、「オメエ、新聞で調子いいこと、ゆってんじゃねえぞ。

     夜、呼ぶと、怒るくせに。ヤダクテエエエーーー。」

そんな、患者さんに、口が裂けても、そんなこと、近所の人にはなしちゃだめだよと

諭す私でした。


先週のコメント

2007年 5月 29日

最近、ブログにコメントを書いていただける貴重な方が何人かいます。

Pro.Tも、そうですが、私との共通項は、聞いていた音楽です。

それから、最近、姿をみなくなってしまいましたが、ハナミズキさん、お元気でしょうか?

今日は、コメントを読んでいるうちに、こいつ(失礼)、いいやつだったんだなと、

感じさせる男がいます。

リンク: ドクピラ・ブログ :: Dr.PIRANO BLOG: 医師不足問題 Ⅳ.

「心を鬼にして、諦めさせなくては、かえって悲劇になるということでしょうか」一部納得です.しかし現代は本人のご希望を尊重してやらせてみるんですね.その後の悲劇・損失は自己責任ってことで.チャンスは平等にありますよということでしょうか.そのかわりリスクはご本人もちですよと.

心を鬼にして教育するって,めっきり見かけませんね.「やればできる」というのが今の風潮.「おまえになにができる」と問うのは流行ではないようです.

野球部で使われる「闘志なき者はグランドを去れ」みたいな精神的ふるいを医者にもかけてみるのも良いかもしれませんね.

しかし若かりしリチャードギアはかっこいいです.印度でキス魔になった今は予想できないでしょう.

うーーん、見た目、ヤサ男風なのですが、実は、硬派だったのですね。

今は、つくばから消えてしまいましたが、実に惜しい人材です。

さらに

自然なことですが(割の)いい職場につこうと人が流れる.
社会的地位があって拘束時間は少ない(金銭的なことが重要とする考えもあると思いますが,実際は金では解決できていない).専門家になることがこれを許してくれます.
臨床研究などしやすく学会内では地位は高い.「これはうちの専門ではない」という印籠を出して拘束時間の増加を回避.魅力的ではありますね.この流れも否定するものではなく,無くてはならない人たちでしょ.細胞でいうと高度に分化した細胞.

いっぽう,今足りていない医師がいる.
Pirano先生のいう,入院患者を責任もって診療し,当直をこなす医師.ある程度ジェネラルに仕事をしてくれる.
細胞でいうと周囲の状況によって未分化な状態になれる細胞.

こちらも魅力的ですが,事実拘束時間が多く休みがとれない.これが一番の問題かと.社会の要求も高く(メディアは専門家にみてもらうことを推奨しますからね),これら柔軟な細胞たちは次々とアポトーシスを起こしております(こうなると多数の患者さんは行き場所を失うのです).

医師集団も小利口にして大馬鹿であってはいけません.どうでしょうか,高度に分化された先輩方が,脱分化してみせるというのは.脱分化・未分化になる重要性について社会的地位を確立された先生が訴えることは,地位の確立と人的不足を解消するひとつになりませんか.

私を、おだてながらも、私の真意を汲み取ってくれる。

こいつ、(失礼)、いいやつだったのですね。

彼の言うところの

「高度に分化された先輩方が,脱分化してみせるというのは.

脱分化・未分化になる重要性」

これは、今後の若手の研修医を、どう育てるかではなくて、

すでに存在する、我々の先輩を、

どう変換するかという逆転の発想なのですね。

脱分化させるというのも、逆転です。

Gibbs

これが、成功すれば、

今の医療問題の一部は解決できるでしょう。

失敗すれば、永遠に、このままでしょう。

つまり、こういった感じの、開業医養成ギブス的な物をつくり、

これは、肉体改造だけでなく、精神的な転換も意味します。

そして、時々、トレーナーはBshi2

卓袱台をひっくり返しながら、

檄を飛ばすような事が必要なのでしょうね。