もう病院で死ねない!

昨日、患者さん宅を訪問していると
よく出た話題が、NHKクローズアップ現代「もう病院で死ねない。」を見た話題。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3205.html


団塊世代の高齢化が始まった日本。現在、死亡する人の数は年間120万人だが、18年後の2030年には160万人へと急増。「多死」の時代が到来する。こうした中、国は「社会保障と税の一体改革」で「施設から在宅へ」という方針を加速させた。平均在院日数を減らし、在宅医療を推進することで、医療・介護費を抑制しようというのだ。しかしNHKの取材で、介護をしてくれる家族のいない一人暮らしや夫婦二人暮らしの高齢者までも、自宅へ戻されていることがわかった。そこには公的な介護サービスも十分に受けられず、自宅で悲惨な最期を迎えなくてはならないという厳しい現実がある。番組では苦悩する医療現場と高齢者に密着取材し、超高齢社会の中での新たな課題に迫る。
私は、残念ながら見ていないが内容は、想像がつきます。

医療費の高騰のために出た政策の一つが病院から在宅へのシフト。

これを経済ありきで考えると実にひもじい話になってしまいます。

この問題は、家族の形態、町の形態など、私たちの生活様式をはじめ、

ここ40年程の間に我々が失ってしまった制度、システムが要因として含まれています。

家族の様式を変え、家屋の形態を変えNHKの提唱した無縁社会、孤老の国に対応しようと自然に動き出しているケースも自分の患者さんの中には見られます。

その中に見られる小さな変化は、とても微笑ましいもので、これまでの価値観を変えていく流れも見られます。

だから、絶望するだけでなく、一から組み立てていく喜びと楽しさを味わえると思えば、決して悲観するじょとはないと思えます。




  1. どうして病院で死ぬことが、いいことなんだろうね。これがそもそもおかしい。生まれること、死ぬことは、自分ではどうしようもない、生命現象。そもそも死ぬことは「病気」ですらない。「病死」という言葉があるけど、病死はほとんど「自然死」じゃないかな。

    むしろ、家にかえることは「社会復帰」だし「社会参加」の一部。そっちを喜ぶべきではないだろうか?

    Comment by GIRO — 2012年5月31日 @ 12:45 PM

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