ミッシングリンク

往診から帰り、午後7時、ほっと一息ついていたところ、突然の電話。

ある病院の、よく、患者さんを紹介していただく先生で、去年の8月に紹介した患者さんに、私がまだ、往診を開始していないとのお怒りの電話が病院にあったらしい。

記憶に残っていないので、事務所に戻り、調べると、

データベースに、その病院の医療連携室から、依頼があったが、その後、連絡なく、

立ち消えになった案件のようだ。

うちのスタッフも、病院の女性の声で、うちのクリニック側が問題が無ければ、

患者さん、御家族と話を進めるという所で、止まっている。

実は、年に数件、こういうことがあり、例えば退院の準備を進めているうちに

患者さんが、御臨終になってしまう場合や、結局、退院をあきらめた場合などがある。

しかし、こちらから、例の件はどうなったかと、わざわざ問い合わせるのも失礼かと

連絡を永遠に待つ事になる。

今回も主治医と話すと、確かに院内の連携室に、PIRANOのクリニックに

紹介状をFAXし、話を進めるようにと頼んだ記憶がある。

つまり、どこかで、流れが止まってしまっているのだ。

紹介状というか、住所もわからなくては、こちらも動きようがないわけで。

普段、一生懸命、作業を進行する連携室ゆえに、非を咎める気にもならないが。

話は変わるが、以前、こんな事もあった。

別の病院で、ここは病棟の婦長さんが、よく、直接電話で話を持ちかけてくれるのだが、

その時も、その後連絡がないので、放置されたままになっていた。

この婦長さんは、私が研修医の時の婦長さんなので、私も頭が上がらない。

「退院して一週間も経つのに、まだ、診察に行かないのか?」

と問い合わせがあったが、うちには退院した連絡も、紹介状もなく、当然、動いていない。

この場合は、連携室に紹介状が眠ったままになっていた。

この時から、この時から、看護サイドからの提案で、病棟と直接、やり取りをするようになった。

つまり、手続きが複雑になり、間に人や、スタッフが、何人も入ると、結果として事故が起きやすいのだという教訓が、ここに出てくる。

例えば、インターネットのネットショッピングサイトは、いかに客に、マウスをクリックする回数を少なくすることによって、商品を購入させるかを考えている。

クリック数が多い、つまり、商品の購入にいたる過程が複雑になれば、客は途中で嫌気をおこして、あきらめてしまう。

最善は、ワンクリック、シンプルにだ。

ワンクリック詐欺も、まさにここを狙ってくるわけで。

今、現在、地域の医療システムの構築を、行おうとする動きがあるが、

是非、単純なものを作っていただきたい。

さらに、付け加えると、ある病院は外部からの検査依頼、紹介状を、その病院のHPから、依頼書をダウンロードして、書き込まないと、受け付けない。

受付の方が、かなり高圧的で、「うちは、それ以外を認めない。」と息巻く。

これも、いかがなものだろうか?

極論は、思想の問題で、ユーザーフレンドリー、そう客に優しくないシステムは

やがて、存在する意味をなくし、消えてゆくのだ。




この投稿へのコメントの RSS フィード。 TrackBack URL

コメントする